PlatformIOの設定は、platformio.iniファイルで行います。このファイルの設定方法について説明します。
基本的には、プロジェクトの作成時、ライブラリのインストール時に、自動的に設定が書き込まれます。
設定のオプション
PlatformIOは、基本的な設定は自動で設定しますが、一部のオプションは手動で設定する必要があります。よく使用するオプションには、以下のようなものがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
monitor_port | シリアルモニターのCOMポートの番号 |
monitor_speed | シリアルモニターの通信スピード |
upload_port | プログラムを書き込みCOMポートの番号(自動で設定出来ない時) |
upload_speed | プログラムの書き込みスピード |
board_build.partitions | ESP32のパーテーション情報(CSVファイルを指定) |
board_build.flash_mode | Flashメモリへのアクセスクロックの設定 |
upload_port
通常、COMポートは自動で設定されますが、PlatformIOでは間違ったCOMポートが選択されることがあります。その場合は、直接COMポート番号を設定してファームウェアを書き込むことができます。
board_build.partitions
ESP32のパーテーション情報を設定します。デフォルトは、flashメモリが4Mの設定になっていますので、8M, 16MバイトのFlshメモリを使用する場合は、board_build.partitionsで設定します。
以下のURLも参考にしてください。
board_build.flash_mode
プログラムの書込モードには、qio, qout, dio, doutの4つのモードがります。
Arduinoのデフォルトは、 “qio” ですが、ESP32のモジュールの中には正常に動作しない個体もありました。その時は、”qout”に設定してください。
Option | Mode Name | Pins Used | Speed (ESP device) |
---|---|---|---|
qio | Quad I/O | 4 pins used for address & data | Fastest. |
qout | Quad Output | 4 pins used for data. | Approx 15% slower than qio. |
dio | Dual I/O | 2 pins used for address & data | Approx 45% slower than qio. |
dout | Dual Output | 2 pins used for data. | Approx 50% slower than qio. |
Platformioでは、デフォルトが”dio”になっているようです。以下のURLも参照ください。
SPI Flash Modes - ESP32 - — esptool.py latest documentation
board_build.f_flash
PlatformIOのデフォルト値は「40MHz」になっています。最大は、80MHzとなります。
設定例
以下、設定例です。
[env:m5stick-c]
platform = espressif32
board = m5stick-c
framework = arduino
lib_deps =
m5stack/M5Unified@^0.1.10
earlephilhower/ESP8266Audio@^1.9.7
board_build.partitions = default.csv
monitor_speed = 115200
upload_speed = 1500000
board_build.f_flash = 80000000L
board_build.flash_mode = qout
参考URL
以下のURLも参考にしてください。