秀丸エディタのキーボードマクロは、一連のキーボード操作を覚えさせ、それを実行する機能です。
コーディンを行っていると、同じ操作を繰り返し行う事があると思いますが、その操作をキーボードマクロとして記録し、後で実行する事ができます。
ショートカットキーによる、基本的な手順
キーボードマクロの基本的な手順は、ショートカットキー(デフォルト状態の)を使用して、
- マクロの記録開始 -> Shift+F1 キー
- マクロの記録終了 -> Shift+F1 キー
- マクロの再生(実行) -> Shift+F2 キー
となります。
メニューの「マクロ」からも、同様に実行できます。
キーボードマクロの保存/読込み
キーボードマクロは、メニューの「マクロ」で、
- キー操作の保存
- キー操作の読込み
で、マクロとしてファイルに保存し、後で呼び出して使用する事もできます。
キーボードマクロのリピート再生
メニューの「マクロ」->「キー操作のリピート再生」から、回数分のリピート再生等、複数回のキーマクロの再生が可能です。
キーボードマクロの使用例
実際にキボードマクロを実行してみましょう。
ファンクションキーのF3キーに、カーソル上の単語と、コピーバッファに入っている単語を置換するマクロを登録します。実際にコーディングする時に、良く使用するマクロです。
F4キーに”単語削除(全部)”を割り当てる
先ず、F4キーに”単語削除(全部)”を割り当てます。
メニューの「その他」→「キー割り当て」で、”コマンドに対するキー”タブを選択し、”削除”で検索を行います。
表示されたコマンド中の”単語削除(全部)”に、キー”F4″を選択し、「OK」ボタンを押します。
これで、F4キーに”単語削除(全部)”コマンドが割り当てられました。
キーマクロの記録
これでクリップボードを使用した文字列の置換処理を1キー(Shift+F2)で実行出来たことになります。
このような文字列の置換処理はコーディング中に頻繁に行うため、筆者はカーソル移動を除いた置換処理のみを
F3キーに割り当てて使用しています。
サンプルコード
以下のコードを元に説明します。
wstr = "VK_F12";
break;
}
return wstr;
}
String __fastcall TKViewAppForm::SetMenuString(int index)
{
String wstr2 = GetVKeyString(ImgContConf.HKParam[index].code);
if(ImgContConf.HKParam[index].CtrlKey) wstr += " + Ctrl";
if(ImgContConf.HKParam[index].ShiftKey) wstr += " + Shift";
if(ImgContConf.HKParam[index].AltKey) wstr += " + Alt";
if(ImgContConf.HKParam[index].winKey) wstr += " + Win";
return wstr;
}
文字のコピー
文字列”wstr2″の先頭にカーソルを移動し、F5キーを押します。
これで、クリップボードに、文字列”wstr2″がコピーされます。
カーソルを下の行の文字列”wstr”上に移動します。
次に、Shit+F1キーを押し、キーボードマクロの記録を開始します。
F4キーで文字列の削除
ここで、F4キーを押して文字列削除を行います。文字列削除なので、
文字列”wstr”上のどこにカーソルがあっても文字列”wstr”を削除する事が出来ます。
F9キーで、クリップボードから文字列をコピー
次に、F9キーを押して、先ほどクリップボードにコピーした文字列”wstr2″をコピーします。
Shit+F1キーで記録終了
↓←キーで、カーソルを下の文字列”wstr”の同じ列に移動した後、Shit+F1キーでキーボードマクロの記録を終了します。
Shit+F2キーでキーボードマクロの再生
Shit+F2キーを押すと、2つ目の文字列”wstr”が”wstr2″に変更され、カーソルが下の行の同じ列に移動します。
続けてShit+F2キーを押すと、3つ目の文字列”wstr”も”wstr2″に変更されます。
マクロの登録
キーボードマクロですが、「マクロ」→「キー操作の保存」で、マクロファイルとして保存する事が出来ます。
「キー操作の保存」ダイアログが表示されますので、ファイル名を入力後、「保存」ボタンを押してSaveします。
マクロのキー割り当て
保存したマクロ(マクロファイル)を、ショートカットキーに割り当てることが出来ます。
キー割り当ての方法は、以下を参照ください。