2025/04/15 電子書籍「PlatformIOではじめるM5Stackプログラミング「入門編」: 最速で学ぶ!M5Stackプログラミング」出版

Tera Term

有用情報

Tera Term(テラターム) は、Windows向けのオープンソースのターミナルエミュレーターです。主にシリアル通信、SSH接続、Telnet接続などに使用され、組み込み開発やネットワーク機器の管理、リモートサーバー操作などに広く利用されています。

Tera Term(テラターム)は、もともと寺西高氏によって開発されたフリーソフトウェアでしたが、現在はTeraTerm Projectによってオープンソースのターミナルエミュレーターとして継続的に開発・維持されています。

Tera Termは、その安定性と豊富な機能、そして無料であることから、長年にわたり多くのユーザーに支持されているターミナルエミュレータです。特にシリアル通信や基本的なリモート接続を行う際には、非常に便利なツールと言えるでしょう。

特徴

以下、Tera Termの主な特徴です。

  1. シリアル通信(COMポート接続)に対応
    • マイコン(Arduino、ESP32、Raspberry Pi など)とPCをUSBシリアル経由で通信可能。
    • ボーレート(通信速度)やデータ形式の詳細設定が可能。
  2. SSH・Telnet接続が可能
    • リモートサーバーやネットワーク機器(ルーター、スイッチ)にSSH/Telnetでアクセス可能。
    • 秘密鍵認証(RSA, DSA, ECDSA など)にも対応。
  3. マクロ機能(TTMACRO)を搭載
    • Tera Termのスクリプト言語(TTL: Tera Term Language)を使って、自動ログインや操作の自動化が可能。
    • 繰り返し作業やテストの自動化に便利。
  4. XMODEM・YMODEM・ZMODEM でのファイル転送に対応
    • シリアル経由でESP32やマイコンにファームウェアを送信する際に活用可能。
  5. UTF-8対応・日本語表示可能
    • 日本語環境に適しており、UTF-8やShift-JISなどのエンコーディングに対応。

用途

以下、Tera Termの主な用途です。

  • ESP32やArduinoとのシリアル通信(デバッグ、データ送受信)
  • Raspberry PiやLinuxサーバーへSSH接続し、リモート操作
  • ルーター・スイッチの設定(Telnet/SSH)
  • 自動ログインやシステム運用の自動化(マクロ機能)
  • XMODEM/ZMODEMを利用したマイコンへのファームウェア転送

インストール

Tera Term Home Pageです。このWebページの「ダウンロード」をクリックすると、TeraTermProjectの最新版のページが開きますので、ここから実行ファイルをダウンロードします。

また、窓の杜の「Tera Term」定番のターミナルエミュレーターからも入手できます。

TeraTermProjectの最新版

インストール手順

以下は、インストール用の実行ファイルを使用してのインストール手順です。

  • セットアップに使用する言語を選択後、「OK」ボタンをクリックします。
  • 「同意する」を選択後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • インストール先を指定後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • インストールするコンポーネントを選択後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • 言語を選択後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • スタートメニューフォルダの設定後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • 追加タスクを選択後、「次へ」ボタンをクリックします。
  • インストールの設定を確認後、「インストール」ボタンをクリックします。
  • インストールが完了すると、以下のダイアログが表示されますので「完了」ボタンをクリックします。

実行画面

Tera Termを実行すると、「新しい接続」ダイアログをが開きます。ここで、接続先を選択できます。

「新しい接続」ダイアログは、メインメニューの「ファイル」→「新しい接続」からも開くことができます。

設定

接続の設定は、メインメニューの「設定」メニューから行います。

シリアルポートの設定は、「設定」→「シリアルポート」から行います。

以下は、シリアルポートの設定画面です。

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