MiniTool ShadowMakerは、MiniTool® Software Ltd. 社が、開発したWindows用のバックアップソフトウェアです。ファイル、フォルダ、システム、ディスク、パーティションをバックアップ&復元することができます。無料版も提供されており初心者でも扱いやすいソフトです。直感的な操作性と豊富な機能を備え、手軽にバックアップ&復元を行うことができます。
本記事が、MiniTool ShadowMakerを試してみたいとお考えの方々にとって、有益な参考情報となれば幸いです。尚この記事は、無料のFree版(Ver.4.7)及び有料のPro版を使用して執筆しています。
バージョン別機能比較
MiniTool ShadowMakerのバージョン
MiniTool ShadowMakerには、無料のFree版、有料のPro版、そしてサーバーに対応したBusiness版があります。
バージョン | 説明 |
---|---|
Free版 | 基本的なバックアップと復元機能を提供。個人ユーザー向けで、無料で利用可能。 |
Pro版 | より高度なバックアップオプション(増分バックアップ、イベントベースのバックアップなど)を備え、1ヶ月または1年のサブスクリプションで利用可能。 |
Business版 | 企業向けの包括的なデータ保護ソリューション。複数のPCやサーバーで使用できるライセンスがあり、より高度な管理機能を提供。 |
主な機能比較一覧
以下、Free版、Pro版の主な機能比較です。こちらからの情報です。
Free版では、システムディスクのクローン作成、およびWinPE環境でのバックアップはサポートされていません。これらの機能をご利用になるには、Pro版が必要です。

より詳細な比較一覧は、こちらをご確認ください。
インストール
公式サイトからインストール ファイル「sm-free-online .exe」をダウンロードします。

「sm-free-online .exe」を実行
ダウンロードした「sm-free-online .exe」を実行すると、以下のポップアップ ウィンドウが表示されます。
- 「読んだ上で同意 EULAとプライバシーポリシー」をチェックします。
- 「カスタムインストール」をクリックします。

- 言語:日本語を選択します。(後からでも変更可能です。)
- 必要であれば、インストールパスも変更できます。
- 「今すぐインストール」ボタンをクリックします。

インストール中のダイアログ
インストール中は、進捗状況を示すダイアログが表示されます。

インストールの終了
インストールが終わると、ブラウザーに、以下のメッセージが表示されます。

以下のメッセージダイアログが表示されると、インストールは、無事完了です。

MiniTool ShadowMakerのメニュー
では、早速メニューを確認してみましょう。
メインメニューは、左側に表示されています。
ホーム
ホーム画面では、MiniTool ShadowMakerの概要と現在のバックアップの状態を把握できます。

- ディスク使用状況
- システムドライブや接続されているディスクの空き容量などを確認できます。
- 最近のバックアップタスクの実行結果や、次回のスケジュールされたバックアップなどが表示されます。
- 「今すぐバックアップ」や「今すぐ復元」など、ワンクリックで操作できるボタンが表示されます。
バックアップ
バックアップメニューでは、データのバックアップに関する様々な設定と操作を行います。
バックアップは、ファイルを1ちの独自のフォーマットのファイルにまとめて保存します。圧縮して保存することもできます。

- バックアップソースの選択
- ファイルやフォルダー、パーティション、ディスク全体、またはシステムを選択してバックアップ対象とします。
- バックアップ先の選択
- バックアップイメージの保存場所を指定します。内蔵/外付けHDD、USBドライブ、NASなどが選択可能です。
- バックアップスケジュールの設定
- フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップなどのバックアップ方式や、実行頻度(毎日、毎週、毎月など)を設定できます。
- バックアップオプション
- バックアップの圧縮レベル、イメージの分割、バックアップ完了後の動作などを設定できます。
- 今すぐバックアップ/後でバックアップ
- 設定した内容で直ちにバックアップを開始するか、後で手動で開始するかを選択します。
同期
同期メニューでは、ファイルやフォルダーを別の場所(内蔵/外付けHDD、USBドライブ、ネットワーク上の場所など)と同期させることができます。

- 同期ソースの選択
- 同期したいファイルやフォルダーを選択します。
- 同期先の選択
- 同期先のフォルダーを指定します。
- 同期オプション
- ファイルの比較方法、双方向同期/一方向同期の設定などが可能です。
- スケジュールの設定
- 同期を自動的に実行する頻度を設定できます。
- 今すぐ同期/後で同期
- 設定した内容で直ちに同期を開始するか、後で手動で開始するかを選択します。
復元
復元メニューでは、作成したバックアップイメージからデータやシステムを復元します。

- 復元するバックアップの選択
- 復元したいバックアップイメージを選択します。
- 復元ポイントの選択
- バックアップイメージ内に複数の復元ポイントがある場合、特定の時点を選択できます。
- 復元するデータの選択
- バックアップイメージから復元したいファイル、フォルダー、パーティションなどを選択します。
- 復元先の選択
- 選択したデータを元の場所に戻すか、別の場所に復元するかを指定します。
- 復元オプション
- パーティションサイズの調整、復元後の動作などを設定できます。
- 復元開始
- 設定した内容で復元プロセスを開始します。
管理
管理メニューでは、作成したバックアップタスクや同期タスクを管理します。

- バックアップタスクの管理
- 既存のバックアップタスクの編集、削除、手動実行、スケジュールの変更などが行えます。
- 同期タスクの管理
- 既存の同期タスクの編集、削除、手動実行、スケジュールの変更などが行えます。
- バックアップイメージの管理
- 作成されたバックアップイメージの参照、マウント/アンマウント、削除などが行えます。
ログ
ログメニューでは、MiniTool ShadowMakerの動作履歴を確認できます。

- バックアップログ
- バックアップ処理の開始、終了、エラーなどの詳細な記録を確認できます。
- 復元ログ
- 復元処理の開始、終了、エラーなどの詳細な記録を確認できます。
- 同期ログ
- 同期処理の開始、終了、エラーなどの詳細な記録を確認できます。
- 操作ログ
- その他の操作に関する記録を確認できます。
ツール
ツールメニューには、システム管理やデータ保護に役立つ様々なユーティリティが用意されています。

- ブータブルメディアの作成
- システムが起動しなくなった場合に備えて、起動可能なUSBドライブやCD/DVDを作成できます。
- ブートメニューの追加/削除
- システム起動時のブートメニューにMiniTool ShadowMakerの復旧環境を追加/削除できます。
- イメージのマウント/マウント解除
- バックアップイメージを仮想ドライブとしてマウントし、ファイルやフォルダーを個別に参照・復元できます。
- ディスクのクローン
- HDD/SSD全体のデータを別のディスクに複製できます。OSの移行などに便利です。
- PXEブート
- ネットワーク経由で複数のコンピューターを起動し、イメージ展開や復旧作業を行えます。
- リモートバックアップ
- ネットワーク上の別のコンピューターのバックアップを管理できます。
- ユニバーサル復元
- 異なるハードウェア構成のコンピューターにシステムイメージを復元する際に、互換性の問題を解消します。
ユーザーマニュアル
以下のMiniToolのHPに、MiniTool ShadowMakerのユーザーマニュアルとしてチュートリアルが公開されていますので参考にしてください。
以下、ユーザーマニュアル(チュートリアル)の内容です。
はじめに
ホーム
バックアップ
復元
同期
管理
ログ閲覧とサポート
ツール
- ブータブルメディアの作成方法
- ブータブルメディアから起動する方法
- ブートメニューの追加/削除
- バックアップイメージのマウント/マウントの解除
- ディスクのクローン
- PXEブート
- リモートバックアップ
- ユニバーサル復元
バックアップ
では、MiniTool ShadowMakerを使用して、フォルダのバックアップと復元を実際に試してみます。
1つの物理ドライブに複数のパーティションを作成し、それぞれを別のドライブとして運用しているケースもあるかと思います。しかし、バックアップは、元のフォルダやファイルが保存されているドライブとは別の物理ディスクに保存するようにしてください。物理ディスクが故障した場合、他のパーティションも含めてアクセス不能になる可能性があるためです。
バックアップは、以下の手順で行います。
- 「バックアップ」メニューを選択
- ソースの選択
- バックアップ先の選択
- オプションの設定
- バックアップの実行
※ タスク名は、後で分かりやすいように変更しておくと良いですね。
バックアップするフォルダ(ソース)の選択
「バックアップ」メニューをクリックし、「ソース」アイコンをクリックして、バックアップするフォルダを選択します。

「ソース」アイコンをクリックすると、何をバックアップするかを選択します。
- ディスクとパーテーション
- ディスクやパーテーションをバックアップしたい時は選択します。
- フォルダとファイル
- ファイルをバックアップしたいときに選択します。
今回は、フォルダ以下のファイルをバックしたいので、「フォルダとファイル」を選択します。

フォルダの選択メニューとして、以下のメニューが表示されます。
- ユーザー
- ユーザーフォルダ中のフォルダをバックアップしたいときに選択します。
- コンピューター
- ドライブから、フォルダを選択します。
- ライブラリ
- CyberLink
- Documents
- Downloads
- Music
- Pictures
- Videos
今回は、「コンピューター」を選択します。

「コンピューター」から、Dドライブの下の「d:\work_pio\Core2」フォルダを選択し、「OK」ボタンをクリックします。下位フォルダへ移動するには、移動したいフォルダをダブルクリックします。上位フォルダへ移動するには、←のアイコンをクリックします。

バックアップデータを保存するフォルダ(バックアップ先)を選択
バゥクアップ先として、Hドライブの「h:\backup」フォルダを選択し、「OK」ボタンをクリックします。

オプションの設定
バックアップ時のオプションの設定は、右下の「オプション」ボタンをクリックして行います。

圧縮の設定
バックアップ時の圧縮レベルを設定します。
- 中(推奨)
- なし
- 高

パスワードの設定
バックアップファイルにパスワードを設定する事ができるようです。

バックアップスキーム
バックアップファイルの保持数を指定できます。たとえば「3」と設定した場合、4回目のバックアップを行うと最初のバックアップ(1回目)は削除され、最新の2回目、3回目、4回目の3つのバックアップファイルのみが残ります。
バックアップスキーム機能を使用する時は、最初は無効になっていますので、右下のボタンを「オン」にして有効にします。

バックアップスキーム機能を有効にすると、バックアップを保持する数の入力ができるようになります。

スケジュールの設定
バックアップを行う、スケジュールの設定を行います。この「スケジュールの設定」も最初は「オフ」となっていますので、右下のボタンを「オン」にして有効にします。

「ON」にすると、スケジュールの設定(毎日・毎週・毎月・イベントの設定)ができるようになります。
- 毎日

- 毎週

- 毎月

- イベント
- 「イベント」の機能は、Pro版の機能となりますので、Free版では使用できません。
- Pro版の試用版で、動作確認をすることができます。

バックアップの実行
「ソース」、「バックアップ先」、「オプション」の設定が終わったら「今すぐバックアップ」ボタンをクリックして、バックアップを実行します。

「後でバックアップ」ボタンをクリックすると、バックアップは行わず、「管理」ページ内に、タスクとして表示されます。後で、このページからバックアップを行う事ができます。

バックアップ結果
圧縮レベルを、 なし、 中(推奨)、 高の3つの設定でバックアップを行ってみましたので、その結果を確認します。
エクスプローラーでバックアップしたフォルダを確認した結果です。

各、フォルダサイズを確認した結果です。

以下が、バックアップフォルダのサイズを比較した表です。
圧縮:中で、約1/3にサイズが圧縮されています。中と高の差は2%程度であまり圧縮率は変わっていません。ファイルの種類にもよると思いますが、推奨である「中」の設定が良いのではないでようか。
圧縮 | サイズ | ディスクサイズ | 比較 |
---|---|---|---|
なし | 1.24GB | 1.24GB | 1.000 |
中(推奨) | 461MB | 462MG | 0.373 |
高 | 436MB | 4.37GB | 0.352 |
復元
バックアップしたデータを復元します。。
- 「復元」メニューを選択します。
- 復元するタスクの「復元」ボタンをクリックします。
- 復元するバージョンを選択します。
- 復元するフォルダ・ファイルを選択します。
- 復元ターゲットの選択
- 宛先パス(復元するフォルダ)を選択します。
- 「開始」ボタンで、復元を実行します。
復元するタスクを選択
復元したいタスクの「復元」ボタンをクリックします。

復元するバージョンを選択
復元するバージョンを選択後、「次へ」ボタンをクリックします。

復元するフォルダ・ファイルを選択
「下矢印」をクリックすると、そのフォルダ内のフォルダ・ファイルを展開します。

復元対象のフォルダ・ファイルにチェックを入た後、「次へ」ボタンをクリックします。

宛先パス(復元するフォルダ)の選択
宛先パス(復元するフォルダ)を選択します。

「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面に変わります。画面で、宛先パス(復元するフォルダ)を選択します。ここでは、「H:\work_pio」を選択しています。

復元の開始
フォルダを選択後、「開始」ボタンをクリックします。

復元が終了すると、以下の終了のダイアログが表示されます。

復元結果
エクスプローラーで、「H:/work_pio/Core2」を表示した結果です。正しく、復元されています。

同期
バックアップは、フォルダやファイルなどのデータを圧縮して保存します。一方、同期はソースと同じ構成のまま、圧縮せずにフォルダやファイルをそのまま保存します。
同期してデータを保存する場合も、バックアップと同様に、別の物理ディスクに保存するようにしてください。
同期は、以下の手順で行います。
- 「同期」メニューを選択
- ソースの選択
- 同期先の選択
- オプションの設定
- 同期の実行
「同期」メニューを選択
最初に、「同期」メニューを選択し、「ソース」をクリックします。

ソースの選択
「バックアップ」メニューの「ソース」で「フォルダとファイル」を選択した場合と同様の、フォルダおよびファイルの選択画面が表示されます。
下位フォルダに移動するには、目的のフォルダをダブルクリックします。
上位フォルダに戻るには、画面左上の「←」アイコンをクリックします。
ここでは、「コンピューター」から、Dドライブの下の「d:\work_pio\Core2」フォルダを選択し、「OK」ボタンをクリックします。

同期先の選択
同期先(コピー先)を選択します。
ここでは、Hドライブの下の「H:\work_pio」フォルダを選択しています。

オプションの設定
「オプション」ボタンをクリックすると次のオプションの設定画面となります。
比較
同期する時の、比較項目を設定します。少なくとも一つは、選択する必要があります。
比較項目
- ファイル時間
- ファイルサイズ
- ファイルの内容

フィルター
除外する条件を設定します。デフォルトで、良いのではないかと思います。

スケジュールの設定
同期を行うスケジュールを設定します。「スケジュールの設定」を行うときは、最初は「オフ」となっていますので、右下のボタンを「オン」にして有効にします。

同期の実行
「今すぐ同期」ボタンをクリックて、同期を実行します。
削除したファイルや、元に戻したファイル(日付の古いファイル)も同期が出来ていました。
後ほど実行する場合は、「後で同期」をクリックします。同期は行われず、タスクのみが作成されます。

タスクは、管理メニューで、表示されるリストに追加されます。
管理メニューから同期を行う場合は、タスクの「今すぐ同期」ボタンをクリックします。

同期結果の確認
エクスプローラーで同期したフォルダを確認した結果です。

一つ下のフォルダに、同期を設定した「Core2」フォルダがありソに中にファイルが全てコピーされています。

ディスククローンの作成
ディスククローンを作成してみます。
ディスククローンの作成手順
ディスククローンの作成手順は以下の通りです。
- 「ツール」メニューを選択します。
- 「ツール」の「ディスクのクローン」アイコンをクリックします。
- ソースディスクを選択します。
- ターゲットディスクを選択します。
- 警告メッセージを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
- コピーが始まり、進捗状況が表示されます。
- 完了時、警告のメッセージが表示されます。
ディスククローンの開始
「ディスクのクローン」アイコンをクリックします。

ソースディスクの選択
クローンを作成したいソースディスクを選択します。

ターゲットディスクの選択
クローンを作成するターゲットディスクを選択し、「開始」ボタンをクリックします。

実行
警告メッセージを確認して、「OK」ボタンをクリックし、ディスククローンを実行します。

進捗の表示
実行中は、以下の進捗状況が表示されます。

ディスククローンの終了
ディスククローンの終了時、警告のメッセージが表示されますので、内容を確認して「OK」ボタンをクリックします。

WinPEブータブル メディアの作成
WinPEブータブル メディアの作成してみます。この機能は、Pro版の機能となります。
WinPEとは
WinPEについては、Microsoftのこのページに、以下のような説明があります。
Windows PE (WinPE) は小規模なオペレーティング システムで、Windows デスクトップ エディション、Windows Server、他の Windows オペレーティング システムのインストール、展開、修復に使用されます。 Windows PE では以下を行うことができます。
- Windows をインストールする前にハード ドライブをセットアップします。
- ネットワークまたはローカル ドライブからアプリまたはスクリプトを使用して、Windows をインストールします。
- Windows イメージをキャプチャして適用します。
- 実行されていないときに Windows オペレーティング システムを変更します。
- 自動回復ツールをセットアップします。
- 起動できないデバイスのデータを回復します。
- これらのタスクを自動化するために、独自のカスタム シェルまたは GUI を追加します。
以下のWebページも参照ください。
WinPEブータブル メディアの作成手順
WinPEブータブル メディアの作成手順は以下の通りです。
- 「ツール」メニューを選択します。
- 「ツール」の「メディアビルダ」アイコンをクリックします。
- WinPEをインストールするメディアを選択します。
- 警告メッセージを確認して、「はい」ボタンをクリックします。
- コピーが始まり、進捗状況が表示されます。
- 完了時、警告のメッセージが表示されます。
「ツール」メニューを選択
「ツール」メニューを選択します。

「メディアビルダ」アイコンをクリック
「メディアビルダ」アイコンをクリックすると以下のダイアログが表示されますので、「MiniToolプラグインを搭載したWinPEベースのメディア」をクリックします。

インストールするメディアを選択
インストールするメディアを選択します。ここでは、「USBフラッシュディスク」を選択します。

USBディスク上のデータが削除される旨の警告のダイアログが表示されますので、データが消えても良いUSBディスク(USBメモリー)を用意してください。続けるときは、「はい」をクリックします。

ブータブル USBディスクの作成
進捗状況を示すダイアログが表示されます。「WinPEファイルはすでに作成されています」というメッセージが表示されれば、作成は完了です。「終了」ボタンをクリックして処理を終了してください。

実際に使ってみた感想
使用感レビュー
MiniTool ShadowMakerの、基本的な機能を使ってみました。Free版でも、基本的なデータバックアップ & 復元、そして同期の機能が使用でき、大切なデータの保護用に使用するには十分な機能があります。
履歴を残したい方は、バックアップ機能を、そして単純に、データのバックアップを取りたい方は、同期機能が便利だと感じました。
さらに、Pro版ではシステムディスクのクローン作成や、WinPEブータブルメディアの作成、WinPE環境でのバックアップ・復元・同期・クローン作成といった高度な機能が利用可能です。万が一のトラブル時にも役立つ機能が揃っており、安心感があると感じました。
今後への期待や改善点
実際にMiniTool ShadowMakerを使用してみて、操作性を含め、いくつか気になる点と改善していただきたい点がありました。以下に具体的に挙げさせていただきます。もしかしたら、操作方法が判らなかっただけの内容もあるかもしれません。
フォルダの移動
- エクスプローラーで、フォルダを新規に作成した情報が反映できない。更新機能が無く、アプリを再度立ち上げ直す必要があった。
- 復元時のフォルダの選択時に、フォルダを新規に作成する機能が欲しい。
- フォルダ階層の移動方法が分かりにくい。←で、上のフォルダに戻れないことがあった。
- 下位のフォルダへの移動は、クリックでも良いかも。
- フォルダの選択は、エクスプローラーからのDrag&Dropに対応して欲しい。

ファイル、フォルダの選択
バックアップ、同期のソースの選択時、及び復元するフォルダの選択時に、
- 全て選択
- 全て解除
が、あった方がより便利に使えるのではないかと思った。

タスクの一覧表示
復元、管理メニューで、タスクが一覧表示できますが、
- タスクのオプション内容の確認用の表示が欲しい。(例えば、ヒント、ポップアップメニューとか、メニュークリックでダイアログ内に表示とか。)
- タスクのオプション指定の内容の変更ができないか?

オプションのフィルタ機能
オプションのフィルタ機能で、除外する条件を設定できますが、バックアップファイル(*.bak)や、オブジェクトファイルも除外したいことがあると思います。ユーザーの方で、除外するファイルを設定できるとさらに使いやすくなるのではと思いました。

まとめと総評
「MiniTool ShadowMaker」は、フォルダ選択時などの操作性でやや気になる点はあるものの、無料版でもデータバックアップツールとして十分な機能を備えています。
データのバックアップは、パソコンを利用するうえで非常に重要です。この機会に、ぜひ一度 MiniTool ShadowMakerを試してみてはいかがでしょうか。