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放任栽培が可能なメロン「ムーンライト」

有用情報

プログラムの話とはまったく関係ありませんが、「ムーンライト」というメロンの品種をご存じでしょうか。

昨年、たまたまホームセンターで見かけ、「放任栽培でも育つ」という売り文句に惹かれて2株ほど購入してみました。メロン栽培というと、手間がかかって難しいというイメージがありますし、そもそも私はそれまで野菜を育てた経験すらありませんでした。

とはいえ、草刈りしかしていない畑があったので、「試しに植えてみよう」という軽い気持ちで育ててみることにしました。

植えた後になって、メロン栽培の記事を読んだり、YouTubeで育て方を調べたりはしましたが、実際にやったことといえば、露地栽培で少しだけ整枝をした程度。雨よけもせず、水やりもわりと適当で、あとは時々追肥をしたくらいです。昨年は、梅雨~夏にかけて雨が少なかったので、雨よけがなくてもメロンが無事収穫できたのかもしれません。

それでも結果は意外なもので、2株から十数個のメロンを収穫することができました。味は少し瓜っぽい風味もありましたが、十分おいしく食べられるメロンでした。

ただし、最初に収穫したメロンは失敗でした。メロンは収穫後に「追熟」させる必要があることを知らず、すぐに切ってしまったのです。そのため、味は完全に瓜そのものでした。

それでも、初めてのメロン栽培としては予想以上の結果で、ちょっとした驚きでした。

この記事では、その「ムーンライト」について紹介します。興味が沸いたら、メロン栽培にチャレンジしてみては如何でしょうか?

「ムーンライト」の特徴

ムーンライトは、奈良県に本社があるナント種苗株式会社が育種したメロン品種で、2018年に発表され、2019年頃から本格的に種子の販売が開始されたようです。

ナント種苗は、家庭菜園向けの野菜品種や果菜類の育種で知られており、初心者でも育てやすい品種を多く開発している会社です。

「ムーンライト」の特徴として、カタログには以下のような記述があります。

  • 葉はやや小さく、草勢は強い。
  • 収穫適期に近づくと外皮が黄化し始め、収穫後全体的に黄色くなれば食べ頃となる。     
  • 大きさは放任で1.0kg前後~整枝栽培で1.8kg程度。       
  • 糖度は放任栽培の多果栽培でも安定して15~16度となるが、整枝栽培で着果数を制限すれば、20度以上になる能力を持つ。
  • 果形は高球系。果肉は白緑色でメルティング質。しかも棚持ち良い。                 
  • 成熟日数は48日内外。果梗部の離層はない。           
  • つる割病RO,2抵抗性・うどんこ病抵抗性(レースにより発病します)
ナント種苗のカタログより
ナント種苗のカタログより

「ムーンライト」という名前の由来

上述したようにこのメロンは、熟してくると果皮が黄色く色づく特徴があります。

通常のネットメロンは緑色のままですが、ムーンライトは熟すにつれて

  • 黄色

と変化します。

そのため、
月の光のような黄色い色合いになることから「ムーンライト」と名付けられたようです。

また、この色の変化によって

  • 収穫適期が分かりやすい

ということもあり、家庭菜園で人気があるようです。

種まき〜収穫までの全体スケジュール(ムーンライト)

メロン「ムーンライト」を種まきから収穫までのスケジュールとしてまとめると、だいたい 4〜5か月の栽培期間になります。 以下は、一般的なメロン栽培の流れと、ムーンライトの特徴(強健・高糖度・家庭菜園向き)を踏まえたスケジュールです。地域の気候やその年の天候にも左右されますのでご注意ください。家庭菜園では、ホームセンターなどで苗を購入し定植するのが確実のようです。

種まき(3月上旬〜4月上旬)

  • 発芽適温は 28〜30℃ と高め。
  • 室内の保温環境(育苗マットなど)があると成功率が高い。
  • 連結ポットや9〜12cmポットに1粒まき。
  • 発芽までは乾燥させないように管理。
  • 低温だと発芽しにくいので、暖かい日を選ぶか保温が必須。
  • 発芽後は徒長しないように光をしっかり当てる。
  • 種まきから定植(畑に植え付ける)までの期間は、およそ30日〜40日が目安

育苗(約30〜35日)

  • 本葉3〜4枚で定植適期。
  • 育苗期間は約1か月。
  • 本葉1枚の頃に間引いて1本にする。
  • 育苗中は過湿に注意。
  • 日中はしっかり光を当て、夜は冷やさない。

成長のステップ(育苗期間)

  1. 発芽(3日〜5日)
    28〜30℃の温度があれば数日で芽が出ます。
  2. 子葉〜本葉1枚(約10日)
    ここまでは比較的スムーズです。
  3. 本葉2枚〜4枚(約15日〜20日)
    この時期に根をしっかり張らせます。
  4. 定植(35日前後)
    本葉4.5枚くらい、根鉢(ポットの中の根)が軽く回っている状態が理想です。

※ 育苗期間の長さは「温度管理」に大きく左右されます。

定植(4月下旬〜5月中旬)

  • 目安:最低気温14℃以上、地温16〜18℃以上。
  • 露地ならマルチ+トンネルがあると安心。
  • 植え付けは晴天の午前中がベスト。
  • 梅雨入り前に根を張らせることが重要。
  • 元肥は入れすぎるとツルボケしやすい。

つる管理(5月〜6月)

  • 本葉4〜5枚で親づるを摘芯。
  • 子づる2本仕立てが家庭菜園では一般的。
  • 着果節位までの側枝は早めに除去。
  • ムーンライトは放任でも育つが、整枝すると糖度が上がりやすい。

受粉・人工授粉(6月上旬〜中旬)

  • 雌花が咲いたら晴れた日の午前中に授粉。
  • 子づるの12〜15節前後で着果させると形が良い。

果実肥大期(6月〜7月)

  • 着果個数を絞ると甘くなる。
  • 追肥は着果後に1回。
  • 水は控えめにし、乾燥気味に育てると糖度が上がる。

収穫(7月中旬〜8月)

  • ムーンライトは熟すと外皮が黄色く変わるので収穫時期が分かりやすい。
  • 収穫の目安:成熟日数は、48日内外
  • 完熟すると香りが強くなる。
  • 収穫後5〜7日追熟させるとさらに甘い。

栽培方法

メロン栽培というと、ハウス栽培が一般的かと思いますが、ムーンライトでは、放任栽培、立体栽培 等々と、いろいろな栽培方法がありまするようです。れぞれの方法にはメリット・デメリットがはっきりあるので、目的(収量重視・甘さ重視・手間を減らしたい等)に合わせて選んでは如何でしょうか?

地ばい栽培(地面を這わせる方法)

メリットデメリット
最も自然で育てやすい(初心者向け)ツルが広がるため広いスペースが必要
ムーンライトは放任栽培向けに育種されており、1株で15個前後着果することも可能地面に近いので病害虫・湿気・雨の影響を受けやすい
整枝をしなくても糖度15度前後の実ができる果実が地面に触れるため、腐敗や変形のリスク
設備が不要でコストが低い風通しが悪くなると病気が出やすい

立体栽培(ネット・支柱でつるを上に誘引)

メリットデメリット
省スペースで育てられるツルの誘引・整枝・玉吊りなど手間が多い
風通しが良く、病気が出にくい放任より収量は減りやすい(1株あたり数個)
果実が宙に浮くため、形がきれいに仕上がる支柱やネットなどの設備が必要
日当たりが均一になり、糖度が上がりやすい強風対策が必要

放任栽培(整枝せず自然に任せる)

メリットデメリット
とにかく手間が少ない株が暴れやすく、管理しないとジャングル化
ムーンライトは放任でも糖度15度前後の実ができる果実の大きさ・品質がバラつく
収量が多い(小玉が多くなる)風通しが悪くなると病気が出やすい

整枝栽培(子づる2本仕立てなど)

栄養が果実に集中し、糖度20度以上も狙える摘芯・摘果・誘引など手間が多い
果実のサイズが揃いやすい収量は少なくなる(1株2〜4果が基本)
管理しやすく、病気の発生を抑えやすい初心者にはやや難しい

プランター・袋栽培(省スペース向け)

メリットデメリット
庭がなくても育てられる土量が少ないため水切れしやすい
土の入れ替えが簡単で、病気のリスクが低い肥料切れ・根詰まりが起こりやすい
移動できるので日当たり調整がしやすい大玉はやや難しい
支柱やネットが必要になることが多い

雨よけハウス・トンネル栽培(雨対策重視)

メリットデメリット
メロンが苦手な雨・湿気を大幅に軽減設備が必要でコストがかかる
うどんこ病・つる割病などの病気を防ぎやすい夏場は高温になりやすく、換気が必要
収穫まで株が元気に保ちやすい手間が増える

栽培方法の比較(目的別)

目的おすすめの方法理由
とにかく簡単に育てたい地ばい放任ムーンライトの特性を活かせる
甘さを最大限にしたい整枝+立体栽培栄養集中・日当たり確保
スペースが狭い立体栽培 or プランターツルを上に伸ばせる
収量を増やしたい地ばい放任多くの果実がつく
病気を避けたい立体+雨よけ風通し・湿気対策がしやすい
  • 色々な栽培方法が紹介されています。
ムーンライト(超高糖度放任栽培メロン) - 家庭de菜園〜うぇぶたねやさん〜
家庭菜園を始めようと思われている方から本格的な菜園をお考えの方まで、お手伝いを出来るサイトを目指しています!自社オリジナル品種を中心に、ひと味違うラインナップです。色々な品種を組み合わせて、毎日収穫を目指しましょう!

放任栽培

放任栽培について、以下のナント種苗株式会社の「ムーンライト」のカタログに紹介があります。

ナント種苗のカタログより

ムーンライトの放任栽培のポイント(カタログより)

  • 最後まで萎れさせないことか糖度を上けるために重要。定植後 30 日以内に着果した果実は摘果した方が無難。
  • ひと株あたりの着果数は 10 ~ 15 果程度が適当。それ以上は摘果して萎れ防止&高糖度を狙う。
  • メロンは雨に弱いのでマルチ、メロンシ ー ト(皿敷き)は必須。特に営利栽培では「雨よけ」や病害虫防除も徹底を。
  • 推奨作型は中~高温期です。低温期では草勢過多、ヒルネットや割れが発生します。

「土袋+コンテナ栽培」

畑がなくても、「土袋+コンテナ」があればムーンライトの栽培は可能です。

詳細は、以下の記事を参照してください。

畑が無くても大丈夫!土袋+コンテナ栽培でムーンライト! - 家庭de菜園〜うぇぶたねやさん〜
家庭菜園を始めようと思われている方から本格的な菜園をお考えの方まで、お手伝いを出来るサイトを目指しています!自社オリジナル品種を中心に、ひと味違うラインナップです。色々な品種を組み合わせて、毎日収穫を目指しましょう!

袋栽培

培養土用の袋をそのまま利用して栽培することもできます。

タネのタキイから「そのまんま野菜畑」と商品が発売されていますがこの商品は袋栽培が簡単にできるように工夫されています。こちらを参照ください。

以下の動画は、「そのまんま野菜畑」を使ったコロタン(メロン)の栽培の動画です。

ベランダで美味しいメロンができた!メロンの袋栽培

以下の、「「カーメン君」ガーデンチャンネル」や「ひろちゃん農園」は、よく参考にさせていただいているチャンネルです。

「カーメン君」ガーデンチャンネル

「カーメン君」ガーデンチャンネル

【カーメン君監修】ガーデンガーデンオリジナル培養土を使った袋栽培の紹介です。

ひろちゃん農園

ひろちゃん農園

トマトの袋栽培の動画です。

水やり

メロン「ムーンライト」の水やりは、“乾燥気味に育てる”ことが甘さと健全な生育のカギとなるようです。

水やりの基本方針

  • 乾燥気味を好む(過湿は根腐れ・つるボケ・糖度低下の原因)
  • 生育ステージごとに必要な水分量が大きく変わる
  • 雨に弱いため、露地なら雨よけがあると安定する

生育段階ごとの水やり

定植直後(〜1週間)

  • たっぷり水を与える
    根が張るまで乾かしすぎると活着不良になるため。
  • 土が乾いたらしっかり水を足すイメージ。

つるが伸びる時期(活着後〜着果前)

  • 控えめに水やり
    過湿だとつるだけが伸びて“つるボケ”になりやすい。
  • 土の表面がしっかり乾いてから与える。
  • 朝の葉に水滴がついているなら水分は足りているサイン。

着果〜肥大期

  • やや控えめを維持しつつ、極端な乾燥は避ける
    果実が大きくなる時期なので最低限の水分は必要。
  • 乾燥しすぎると果実が小さくなるが、与えすぎると糖度が落ちる。

収穫2週間前〜収穫まで(最重要)

  • 水やりをほぼ止める(断水気味)
    糖度が一気に上がる時期。
  • 雨よけがあると糖度が安定しやすい。

水分量の見極め方(観察ポイント)

  • 水分が十分なサイン
    • 早朝、葉の縁に水滴がつく
    • つるが太くピンと張っている
      この状態では水やり不要
  • 水分不足のサイン
    • 葉がしおれる
    • つるが細く、張りがない
      午前中にしおれるなら水不足、夕方だけなら正常な反応

雨対策と水管理の関係

  • ムーンライトは雨に弱いため、雨が続くと根が傷み、糖度が落ちる。
  • 可能ならビニールトンネル・雨よけを設置すると安定した水管理ができる。

まとめ(量とタイミングの目安)

  • 定植直後:たっぷり
  • つる伸長期:控えめ(乾いたら与える)
  • 肥大期:控えめ〜普通
  • 収穫前:断水気味
  • 雨は大敵、雨よけがあると成功率UP

追肥

追肥のタイミング(生育ステージ別)

着果直後(最初の追肥)※最重要

  • タイミング:雌花が受粉して実がピンポン玉サイズになった頃
  • 理由: メロンは元肥を控えめにするため、この時期にだけ追肥して果実の肥大を助けるのが最も効果的。
  • 根拠: メロンは「追肥は着果後に1回」が基本とされる。

それ以降は基本“追肥しない”

  • ムーンライトは草勢が強く、肥料を与えすぎるとつるが暴れて実が甘くならない。
  • 肥料過多はつるボケの原因になるため、追肥は1回で十分のようです。

液体肥料の活用(プランター栽培の場合)

プランターで育てている場合は、化成肥料の代わりに液体肥料(ハイポネックスなど)を1週間に1回、水やり代わりに与えるのが管理しやすくておすすめです。

追肥の量と肥料の種類

量の目安

  • 化成肥料(8-8-8 など):1株あたり10〜20g程度
    スプーン大さじ1弱〜1杯ほど
  • 有機肥料(油かすなど):軽く一握り(20〜30g)

※与えすぎると糖度が落ちるため、控えめが鉄則。

肥料の種類

  • 追肥は速効性の化成肥料が向いている
    着果後の短期間で効かせたいから
  • リン酸多めの肥料が理想
    果実肥大と甘さに関わる
  • 窒素は控えめ
    つるボケ防止のため
  • メロンは浅根性なので、根を傷めないよう株から離して施す。

追肥のやり方(実践)

  • 株元から20〜30cm離れた位置にパラパラと撒く
  • 軽く土と混ぜる
  • 水は与えすぎない(肥料が効きすぎるのを防ぐため)

追肥後の管理

  • 追肥後はつるの勢いを観察
    勢いが強すぎる場合はそれ以上の追肥は絶対にしない
  • 果実がソフトボール大になったら、追肥は完全に終了
  • 収穫2週間前からは断水気味にして糖度を上げる

ムーンライト特有のポイント

  • 草勢が強いので、追肥は少なめ・1回だけが最も成功しやすい
  • 肥料よりも水管理(乾燥気味)と雨よけの方が甘さに直結する
  • 追肥しすぎると、果実が大きくても甘くならないケースが多い

参考になるプログ&YouTube

プログ

YouTube

以下、参考になるYouTubeです。これら以外にも、色々な動画が公開されています。

ナント種苗さんのムーンライトの紹介動画です。放任栽培、整枝栽培、立体栽培や実の色による収穫時期の解りやすい説明があります。

放任栽培の紹介があります。植え付けと収穫以外にしたこと、以下の3つを説明してくれています。

  • 親蔓の摘芯
  • ウリハムシ対策
  • 追肥をする

メロンの摘心方法を、絵で解りやすく説明している動画です。


芽摘み、誘引(整枝作業)の1回目と2回目の様子の動画です。

芽摘み、誘引(整枝作業)と結果枝の敵芯の3回目の動画です。

袋栽培用土で袋とコンテナで栽培している動画です。この栽培方法であれば、スペースは取らないですね。

ベランダで袋栽培用土で袋栽培している動画です。このやり方ならスペースを取らないので、ベランダで栽培可能ですね。

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