2025/04/15 電子書籍「PlatformIOではじめるM5Stackプログラミング「入門編」: 最速で学ぶ!M5Stackプログラミング」出版

オールインワンの PDF 編集ソフトウェア「MiniTool PDF Editor」

有用情報

PDF編集ソフト「MiniTool PDF Editor」無料版(Ver.2.0.5.0)を試してみました。インストール後7日間は、有料版「Pro Edition」を含むすべての機能を体験できるため、今回はその有料版の機能もあわせてレビューします。

本記事が、「MiniTool PDF Editor」の導入を検討されている方にとって、有益な参考情報となれば幸いです。

MiniTool PDF Editor – All-in-one Free PDF Editing Software
MiniTool PDF Editor helps you create, edit, convert, merge/split, compress/extract, and annotate PDFs. It can also prote...

「MiniTool PDF Editor」のEdition

MiniTool PDF Editorには、無料版の「Free Edition」と 有料版の「Pro Edition」の2つのEditionがあります。ただし、無料版でもインストール直後の7日間は有料版の機能を使うことができます。

無料版と 有料版の比較

以下は、MiniTool PDF Editorのプラン比較表 に基づく情報です。

機能一覧表では、「○」が使用可能、「×」が使用不可を示しています。

この表をご覧いただくことで、MiniTool PDF Editorが提供する各種機能を一目でご確認いただけます。

無料版では編集機能が利用できないため、主にPDFビューアーとしての使用が想定されています。ただし、インストール後7日間は有料版の全機能を無料でお試しいただけますので、ご興味のある機能がありましたら、この期間にぜひお試しください。

表示(View PDF)

機能Free Trial EditionPro Edition
表示モードの切り替え
(View any PDF file in different modes)
回転
(Rotate PDF)
テーマ
(Change PDF theme)
垂直
(Split screen)
文字数
(Word count)
検索
(Advanced search)
定規
(Rulers)
クイック翻訳
(Quick translation)
×
読む
(Text to speech)
×
表示(View PDF)

注釈(Annotate)

機能Free Trial EditionPro Edition
ハイライトする
(Highlight)
×
タイプライター
(Typewriter)
×
テキストマークアップ
(Add underlines, squiggly lines, carets, arrows, lines, and shapes)
×
取り消し線
(Strikethrough)
×
Add sticky notes, stamps, stickers and attachments×
テキストボックス
(Text box)
×
吹き出し
(Callout)
×
測定
(Measure)
×
消しゴム
(Eraser)
×
注釈(Annotate)

編集(Edit)

機能Free Trial EditionPro Edition
テキストを挿入
(Insert text)
×
画像を追加
(Add images, text, links, and backgrounds)
×
切り取り
(Crop PDF page)
×
ページ分割
Split PDF page)
×
デスキュー[傾き補正]
(Deskew)
×
OCR×
目次抽出
(Extract TOC)
×
編集(Edit)

変換(Convert)

機能Free Trial EditionPro Edition
PDF to Word, PowerPoint and Excel (and vice versa)×
PDFから画像
(PDF to JPG, BMP, TIF and PNG (and vice versa))
×
PDF to HTML×
PDF to TXT×
PDF to DWG & DXF (and vice versa)×
PDF to Scan×
PDF to Searchable PDF×
変換(Convert)

ページ(Page)

機能Free Trial EditionPro Edition
結合
(Merge PDF)
×
分割
(Split PDF)
×
抽出
(Extract PDF)
×
挿入
(Add pages to PDF)
×
置換
(Replace PDF pages)
×
削除
(Remove pages from PDF)
×
ページ番号
(Add page numbers to PDF)
×
ヘッダーとフッター
(Add header & footer to PDF)
×
ページ(Page)

保護(Protect)

機能Free Trial EditionPro Edition
暗号化
(Password protect PDF)
×
復号化
(Remove password from PDF)
×
署名
(Add signature to PDF (e-signature))
×
透かし
(Add watermark to PDF)
×
保護(Protect)

共有(Share)

機能Free Trial EditionPro Edition
Eメールに送信
(Sent to Email)
×
共有(Share)

インストール

それでは、MiniTool PDF Editorをインストールして使ってみましょう。

システムおよびハードウェア要件

インストールの前に、MiniTool PDF Editorを使用する上での、システムおよびハードウェア要件をご確認ください。高速・高価なパソコンは必要なさそうです。

項目要件
OSWindows 11、10、8.1、8、7、XP (32/64 ビット)
CPU1GHz以上のプロセッサ
ハードドライブの空き容量150 MB以上
RAM1 GB以上のメモリ
システムおよびハードウェア要件

インストール手順

  1. MiniTool PDF Editor 2.0」のトップ画面から、インストールファイル「pdfeditor.exe」をダウンロードします。

2. インストールファイル「pdfeditor.exe」を実行します。

  1. 「Service Agreements」の内容を確認します。
  2. 問題なければ、チェックボックスにチェックを入れます。
  3. 「Install Now」ボタンをクリックします。

3. インストール中のダイアログ表示です。

何%インストールしているか確認できます。

4. インストール終了

インストールが無事終わると、「Installation successful」と表示されます。

「Start Now」ボタンをクリックすると、MiniTool PDF Editor が起動します。

ただし、実際にMiniTool PDF Editor のトップ画面が表示されるまでに、幾つかのダイアログが表示されます。

以下のフォルダに、インストールされていました。

  • フォルダ: C:\Program Files (x86)\MTPDFEditor
  • 実行ファイル: MTPDFEditor.exe

5. 既定のアプリとして設定するかどうかを確認するダイアログが表示されます。

今後このメッセージを表示しないようにするには、チェックボックスにチェックを入れてください。

既定のアプリとして設定する場合は[OK]を、設定しない場合は[キャンセル]をクリックします。

6. アップグレードを促すダイアログが表示されます。

画面上部には「7日間のトライアル期間が利用可能」である旨が表示されており、期間中はすべての機能を制限なく利用できます。

7. MiniTool PDF Editor のトップ画面が表示されます。

インストール直後は、英語で表示されます。

MiniTool PDF Editor のメニューの日本語化

MiniTool PDF Editor は日本語に対応しており、表示言語として日本語を選択できます。あらかじめ日本語に設定しておくことで、操作メニューがより分かりやすくなります。

  1. メニューの「Start」→「Settings」を選択

2. 「Genenal」を選択して、「Display language」の箇所のドロップメニューをクリックします。

3. ドロップダウンメニューから「日本語」を選択します。

4. MiniTool PDF Editor の再起動を求めるダイアログが表示されますので、「OK」ボタンをクリックして再起動します。

5. 再起動後、メニューが日本語表示となります。

各メニュー

各メニューと、主な機能・操作手順について説明しエます。

ホーム

ホーム画面には、以下の主な機能のメニューが表示されています。

  • 作成
  • 編集
  • OCR
  • ハイライト
  • タイプライター
  • ファイル変換(Word、画像)
  • 結合、挿入
  • 読む
  • 検索
  • クイック翻訳

表示

表示関係のアイコン

表示関係のアイコンです。一通りの表示モードをサポートしています。

テーマ

[テーマ]メニューでは、表示中のPDFファイルの背景色を変更できます。

スナップショット

スナップショット機能は、選択範囲をクリップボードへコピーするだけでなく、

  • 簡単な編集
  • 選択範囲を比較対象

として利用することもできます。

私が以前から使用しているPDFビューアー「PDF-XChange Viewer」では、スナップショット機能は選択した範囲を即座にクリップボードへコピーする仕様であったため、当初はその動作の違いに少し戸惑いました。本ソフトにおけるスナップショット機能は、選択した範囲を他の部分や別のPDFと比較することを主な目的としているようです。

[編集]メニューには、以下の機能があります。なお、個別の修正機能は用意されていないため、操作を誤った場合は「元に戻す」機能を使ってやり直す必要があります。

  • 長方形
  • 楕円形
  • 矢印
  • 鉛筆
  • 蛍光ペン
  • テキストを挿入
  • 元に戻す

スナップショットで切り取った部分に、「長方形」で囲む、「楕円形」で囲む、「蛍光ペン」追加、及び 「テキストを挿入」してみました。

スライドショー

この「スライドショー」機能は、他のPDFビューアーには見られない独自の機能ではないでしょうか。

全画面表示に対応しており、マウスクリックやキー矢印キーによるページ送りのほか、指定時間経過による自動ページ送りも可能です。

マウスクリックによるページ送りは、PDFファイルの閲覧に非常に便利だと思います。指定時間経過による自動ページ送りは、画像ファイルのPDFファイルにの閲覧に使えるのではないかと思います。

読む(自動読み上げ)

「読む」メニューを初めて選択すると、音声合成エンジンのインストールが開始されます。インストールが正常に完了すると、以下のダイアログが表示されます。

初期設定では言語が英語になっているため、「言語」メニューから「日本語」を選択して日本語にしておきます。

「読む」メニューの「ツールバー表示」を選択すると、読み上げツールバーが表示されます。

ツールバーの

  • 文章全体
  • 現在のページから

を選択すると、文書が日本語で読み上げられます。区切りに若干不自然な点も見られますが、想像以上に自然な読み上げだと感じました。

クイック翻訳

以下の手順で、日本語に翻訳できます。

  1. 「クイック翻訳」アイコンをクリックします。
  2. 翻訳したい範囲を選択します。
  3. 「クイック翻訳」ダイアログ内に、日本語に翻訳されて表示されます。
    • ただし、翻訳できる文字数は一度に400文字までです。もう少し多いとさらに利便性が向上するのではと思いました。

注釈

注釈には、

  • ハイライト
  • タイプライター
  • テキストボックス
  • 吹き出し
  • テキストマークアップ
  • ライン・図形・鉛筆
  • ノート
  • 消しゴム
  • スタンプ
  • ステッカー

等のメニューがあります。

管理メニューで、注釈の表示/非表示を切り替える事ができます。

編集

編集には、

  • テキストの挿入
  • 画像の追加
  • ページ分割
  • デスキュー(傾き補正)
    • 実際試して見ましたが、なかなかうまく補正出来ませんでした。
  • OCR
  • 背景の設定・削除

等のメニューがあります。

OCR

OCRの機能を確認してみました。

元データです。スキャナーでスキャンしたデータで、少し傾いています。

OCR後のデータです。一部、正常に認識できていない文字がありますが、かなり認識できています。

これであれば、使えるレベルではないでしょうか?

変換

  • PDF -> 各フォーマット
    • 実際に試してみましたが、元データ次第で、正常に変換できる場合と、画像データ等が正しく変換できない場合がありました。
  • 各フォーマット -> PDFファイル
  • PDFを平坦化
    • PDFファイルのレイヤーや注釈などの要素を結合し、単一の静止画像として出力します。平坦化すると、編集できなくなります。
    • 平坦化する前に、元のPDFのコピーを必ず保存しておきましょう。
  • 検索可能なPDFへ
    • 平坦化されたPDFなど、テキスト検索ができないPDFを、検索可能に変換し、テキストの選択やコピーを可能にします。
  • 画像コンバータ
    • 画像のフォーマット変換及びWord, Excellから画像へ変換します。

PDFから各フォーマットへの変換時のダイアログ表示です。

PDFの暗号化、PDFの平坦化、検索可能なPDFへの変換時に表示されるダイアログです。

ページ

結合

「結合」アイコンをクリックすると、以下のダイアログ表示されます。

  1. 結合したいファイルをDrag&Dropで追加できます。
  2. 結合するファイルにチェックを入れます。
  3. 「開始」ボタンをクリックします。
  4. ファイル名_結合.pdf というファイルが生成されます。

分割

「分割」アイコンをクリックすると、以下のダイアログ表示されます。

  1. 分割方法を選択します。
  2. 分割するファイルの数を入力します。
  3. 「開始」ボタンをクリックします。

抽出

「抽出」アイコンをクリックすると、以下のダイアログ表示されます。

  1. 抽出方法を選択します。
  2. 抽出するページ範囲を設定します。
  3. 「抽出」ボタンをクリックします。

挿入

「挿入」アイコンをクリックすると、以下のダイアログ表示されます。

  1. 挿入するページを選択します。
  2. 「挿入」ボタンをクリックして、挿入モードを選択します。
  3. 「抽出」ボタンをクリックします。

「挿入」画面では、ページのデータをDrag&Dropで移動できます。

ヘッダーとフッター

ヘッダーとフッターを追加する事ができます。

「ヘッダーとフッター」アイコンをクリックすると、以下のダイアログが表示されます。

ページ番号

PDFライターで出力したファイルや、Excelファイルから作成したPDFを結合した後にページ番号を追加したい場面があり、この機能はまさに求めていたものでした。

「ページ番号」アイコンをクリックし、「ページ番号を追加」を選択すると、PDFファイルにページ番号を追加することができます。

削除したいときは、「ページ番号」アイコンをクリックして、「ページ番号を削除」を選択します。

「ページ番号の追加」を選択すると、以下のダイアログが表示されます。

  1. 表示位置(ヘッダー or フッター)
  2. 配置(左 or 中心 or 右)

等を選択し、「了解」ボタンをクリックするとページ番号が追加されます。

保護

「保護」メニューでは、

  • 暗号化(パスワード追加)
  • 署名の追加
  • 透かしの追加
  • 平坦化

の処理ができます。

ヘルプ

「設定」メニュー

「設定」の「レイアウト」メニューです。

「設定」の「バックアップ」のメニューです。

「設定」の「一般」のメニューです。

「ショートカットキー」メニュー

「ショートカットキー」の一覧です。

「クリックして更新」の箇所は、デフォルトではショートカットキーはアサインされておらずユーザーで設定可能な項目です。設定する場合は、クリック後、設定したいキーを押すと登録できます。

最も使用
機能ショートカットキー
すべて選択Ctrl + A
コビ-Ctrl + C
貼り付けCtrl + V
カットCtrl + X
プロバティCtrl + D
検索Ctrl + F
開くCtrl + O
保存Ctrl + 5
名前を付けて保存クリックして更新
キャンセルCtrl + Z
復元Ctrl + Y
印刷Ctrl + P
ブックマ ー クを追加Ctrl + B
ブックマ ー クとして保存Ctrl + Shift + S
終了Ctrl + Q
現在の文書を閉しるCtrl + W
MiniTool PDF Editor コンバーターを開くAlt + P
PDF編集クリックして変更
クイック翻訳Alt + F
読むクリックして変更
シンプルモードCtrl +J
サイドバーを閉しるAlt + C
検索ツールAlt + Q
表示
機能ショートカットキー
ジャンプCtrl + G
サムネイルAlt + T
カスタムズームCtrl + E
ページに合わせるCtrl + 0
実際のサイズCtrl + 1
幅に合わせるCtrl + 2
コンテンツに合わせるCtrl + 3
シングルペ ー ジモ ー ドCtrl + 6
見開きモ ー ドCtrl + 7
連続ページモードCtrl + 8
ペ ー ジを拡大Ctrl + +
時計回りの回転Ctrl + Shift + +
次のタブに切り替えるCtrl + Tab
前のタブに切り替えるCtrl + Shift + Tab
次を探すF2
名前を変更F3
前のものを探すShift + F3
次のものを見つけて選択Ctrl + F3
前のものを見つけて選択Ctrl + Shift + F3
スライドショーF5
全画面F11
ズームアウトCtrl + –
反時計回りの回転Ctrl + Shift + –
前のべ ー ジAlt + Left
次のペ ー ジAlt + Right
テーマクリックして変更
画面を分割クリックして変更
Close SlidebarAlt + C
リストビュークリックして変更
文字数クリックして変更
注釈
機能ショートカットキー
タイプライターCtrl + T
八イライトするCtrl + H
範囲を八イライトAlt + H
下線Ctrl + U
取り消し線Ctrl + K
破線下線を挿入Ctrl + I
矢印を挿入Ctrl + Alt + A
行を挿入Ctrl + L
長方形を挿入Ctrl + Alt + R
円を追加Ctrl + Alt + E
鉛筆Ctrl + Alt + F
ノートCtrl + N
添付ファイルクリックして変更
消しゴムクリックして変更
注釈の管理クリックして変更
注釈の非表示/表示クリックして変更
注釈を終了クリックして変更
ノ-トを作成Ctrl + Alt + N
編集
機能ショートカットキー
空白ペ-ジクリックして変更
画像からクリックして変更
ファイルからクリックして変更
CAD からクリックして変更
スキャナーからクリックして変更
テキストを挿入クリックして変更
ホワイトアウトクリックして変更
画像クリックして変更
背景クリックして変更
リンククリックして変更
切り取りクリックして変更
ペ ー ジ設定クリックして変更
Split Pageクリックして変更
デスキュークリックして変更
目次表示Alt + B
OCRクリックして変更
目次抽出クリックして変更
PDFを圧縮クリックして変更
テキスト置換Ctrl + R
変換
機能ショートカットキー
PDFからWordクリックして変更
PDFからExcelクリックして変更
PDFからPPTクリックして変更
PDFからCADクリックして変更
PDFから画像クリックして変更
PDF暗号化クリックして変更
Convert to Image-only PDFクリックして変更
検索可能なPDFに変換クリックして変更
OfficeからPDFクリックして変更
CADからPDFクリックして変更
画像コンバータクリックして変更
その他の機能クリックして変更
ページ
機能ショートカットキー
PDFを分割クリックして変更
PDFを結合クリックして変更
ページを挿入クリックして変更
ページを置換クリックして変更
ページ削除クリックして変更
ヘッダーとフッタークリックして変更
ページ番号クリックして変更
長辺としクリックして変更
保護
機能ショートカットキー
暗号化クリックして変更
PDF復号化クリックして変更
透かしを追加クリックして変更
透かしを削除クリックして変更
PDF署名クリックして変更
ヘルプ
機能ショートカットキー
更新を確認クリックして変更
フィードバッククリックして変更
ショートカットキークリックして変更
設定クリックして変更
私たちについてクリックして変更

ポップアップメニュー

マウスボタンの右クリックして表示されるポップアップメニューです。

基本的な機能を選択することができます。

MiniTool PDFエディターのプランと価格

Acrobatとの価格の比較

Acrobatと、価格を比較してみましょう。

以下は、Acrobatの価格です。

※ Adobe Acrobat 2020(永続版)の販売は、2024年7月15日に終了しました。

MiniTool PDFエディターとAcrobatとの価格比較

以下の比較表を見ると、購入するのであれば、MiniTool PDFエディターの永久ライセンスが最もお得ですね。

製品プラン年間
Acrobat Standard1,518 円/月 税込18,216
Acrobat Pro1,980 円/月 税込23,760
MiniTool PDFエディター月額プラン月額 19ドル34,200
MiniTool PDFエディター年間プラン年間 69ドル10,350
MiniTool PDFエディター永久ライセンス14,850

実際に使ってみた感想

使用感レビュー

PDFビューアーとしての利用であれば、動作は軽量で表示モードも申し分ありません。特に、全画面でのスライドショー機能は、資料などを閲覧する際に便利だと感じました。以前使用していたPDFビューアーと一部操作が異なり戸惑う点もありましたが、全体的に解りやすいユザーインターフェイスで使いやすいと感じました。

Pro版の機能にはなりますが、PDFの編集や結合・分割・挿入を行いたい方にもおすすめできる製品ではないでしょうか。読み上げ機能や翻訳機能、OCR機能なども実用的で役立つと感じました。

筆者としても、PDFファイルの結合や、コメント・ページ番号の追加といった作業は日常的によく行いますが、これまではそれぞれ別のソフトを使って対応していました。MiniTool PDF EditorのPro版を使用すれば、PDFファイルの変換、結合、分割、圧縮、抽出、注釈追加などを瞬時に行える、オールインワンのPDF編集ソフトです。これまで複数のソフトを使っていた処理も、この1本で完結できます。まさに、オールインワンのPDF編集ソフトといえるでしょう。

今後への期待や改善点

使ってみて気になった点が何点かありました。アップデート時に、検討していただければうれしいですが。

  1. 全体的に「Undo(元に戻す)」機能が弱く、分かりづらい印象も受けました。たとえば、ページ番号を追加したあと、それを取り消したい場合に「ページ番号の削除」メニューを実行しなければならず、通常のUndo操作で戻せるようにしてほしいと感じました。
  2. テキスト編集(タイプライターやテキストボックス)でフォントを指定する際、英語フォントには変更できるのですが、日本語フォントは「MS 明朝」以外に変更できませんでした。操作方法に問題があったのかもしれませんが、やや不便に感じました。
  3. クイック翻訳機能は便利ですが、翻訳できる上限が400文字というのはやや少なく、もう少し増やしてもらえるとありがたいです。
  4. デスキュー(傾き補正)機能については、意図的に傾けた原稿を数枚用意して試しましたが、うまく補正されないケースが多く、やや精度に課題があるように思いました。
  5. PDFから他のフォーマットへの変換においても、正常に変換されないケースが少なからずあり、精度の向上を期待したいところです。

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